休日
大仕事の前の、束の間の休日。
僕は3週間ぶりに畑に向った。
台風の接近を受けて、風は強いものの、晴天だった。
ギヤはずっとサードに入れたまんま。
アクセルを踏みっぱなしで、うねる坂道を登る。
ぐるぐると回りながら、畑へ向う。
こんなに暑いのに、風になびく草木は涼しそうで、
視界に入ってくる海は、原色の蒼。
畑には先客がいた。
21本のタンカンに肥料を撒いてくれていた。
すこし遅れて岡山さんも到着した。
「この枝は赤衣病だから、除去して焼却」
「バッタは殺すな」
「樹のまわりの雑草は抜くな」
「竹は抜く」
あっという間に指導は済んだ。
それから、僕は上の棚。
岡山さんは下の棚。
強い日差しを受けながら、汗を流した。
2時間ほど作業をして畑仕事は終わった。
帰り道。
アクセルを踏まなくても、車は坂道を下る。
窓を全開にし、カセットテープの音量を上げた。
畑の成長を見るのが、たまらなく嬉しかった。

