2月27日(日)に大和村で奄美大島での市町村合併の是非を問う住民投票が行われ、大和村は現行の合併にはNoという事になりました。
市町村合併住民投票 大和「奄美市」離脱へ
大和村では88票差で合併反対が多数を占めた。合併推進、慎重両派が告示前から激しい“選挙戦”を繰り広げたこともあって投票率は村議選並みの91.50%に達し、関心の高さをうかがわせた。
合併にはメリット・デメリットがあります。少なくとも、仕組みが変わる以上、なにがしかの変化があります。合併しなかったことで発生するメリット・デメリットもあります。社会が変容を遂げる中で、いままで同じであるということが、将来的に良いか悪いか。未来のことは誰にも分かりません。時間が過ぎ、後になって分析できるだけです。
この大和村の合併問題に関する、地元の南海日日新聞の記事で、私・感動しましたので、その記事の一部をご紹介します。
3月1日付 「大和村 住民投票を振り返る」の最後のくだり
(長文なので概要のみ/下線は私が引きました)
・単独もいばらの道(途中省略)
村の財政状況を見ると前年度を上回る基金の取り崩しを予定しているし、少子高齢化の進展による福祉関係費用は年々増加の一途だ。産業振興もままならない。
永田村長は「行革をさらに進め、誘致企業の拡充を支援して雇用の確保に努めたい」と意欲を見せるが、行政が旗を振るだけでは単独の道は険しい。住民との協働が不可欠だろう。村には幸い果樹という有望な産業がある。スモモ一本、タンカン一本植え、管理する気迫、自分たちでできることは自分たちでやるという気概が求められている。
2000年のデータになりますが、
市町村の姿(大和村の農業データ)では、65歳未満の基幹的農業従事者(主として農業に従事する農業者)は男女合わせて36人です。5年前の数字ですから、現在は30人を割り込んでいるかもしれません。
この人数に含まれていない潜在的な農業従事者もいますが、今のままでは未来を思い描けるほどの労働力があるとは言いがたいです。しかし、この記事でも指摘しているように、奄美すももや奄美たんかんは、将来有望な果樹です。
担い手不足は、大和村以外の市町村からの移入も増やして、行政や関係団体の人的な支援も受けることでカバーできるでしょう。また、果物の加工製品の研究なども実施して可能性を探っていかねばならないでしょう。生食の果物だけで、その地域が潤うものではないと感じています。
※ミカンから育毛剤を作る時代です。研究を行えば製品化できるものも現れるでしょう。それらが市場(消費者)に受け入れられるかどうかは別ですが、研究をしなければ、何も生まれません。
農業が思う存分できる環境であれば、同じく、地域資源として自然を利用する産業も見込めます。奄美地域が世界自然遺産に登録されたら、まっさきに恩恵を受けるのは、農業以外に主たる産業のない地域でしょう。奄美大島南部は観光地としての魅力も充分すぎるほどあります。
合併する(しない)事で、農業の衰退が進むとすれば「自立を促す国の方針」からしても本末転倒です。南海日日新聞さんの記事にあるように、ぜひ、果樹は頑張って頂きたいと願う次第です。
まもなく、日本の総人口も減少に転じます。農業を取り巻く環境も厳しさを増しています。このような情勢ではあっても、私は奄美の農業には未来があると信じています。