今年の奄美完熟たんかんの仕上がり状況と発送についてお話しますので、ぜひ、お読みください。
左の写真は一昨日の収穫前のたんかんの木です。久しぶりに晴れ間がのぞいています。
晴れ。
今年に入ってから、奄美は雨天が続いています。もともと奄美は降水量の多い地域ですから、曇天は多いものです。しかし、1月からずっと雨が続いています。1月末〜2月はじめにかけて待望の「寒」が入りましたが、その後は気温が上昇し、晴れ間は少なく、雨が多いです。
ようやく今週に入ってから晴れ間がのぞくようになりました。
感のよい方なら、もうお分かりだと思いますが、気温が高く、雨が続くと、柑橘は急速に「酸切れ」を起こします。
標高の低い畑で栽培される奄美たんかんは、この日曜頃から収穫のピークに入っています。気温差があるほど糖がのりやすいために、平地のたんかんは、概して、標高の高い畑よりも、糖はのりにくいです。
残念ながら、平地で栽培される奄美完熟たんかんは、今期はみなさんにお届けできるものはありません。糖度うんぬんではないのです。
いつもなら、平地でも美味しいたんかんはあります。しかし、今年は平地のものは収穫時期に雨が続き、あきらかに酸切れを起こしています。糖度が11度を越していても、酸が弱いので、うまみを感じません。
いまはこのような状況です。
一方で、標高の高い畑のものは、近日中に収穫が本格化します。私がみなさんに「今年の奄美完熟たんかんの仕上がり」としてお伝えしてきたものは、ほぼすべて、標高の高い畑のものです。
平地のものは雨が多くて苦しんでいますが、山場のものは、これから収穫に入りますので、発送までにまだ時間はかかりますが、喜んでいただけるものをお届けできると思います。
いまの印象でいえば「酸を残したままで収穫をしたい」ので、糖度でいえば11.5〜12.5度ぐらいのものをお届けするとお考え下さい。平均して考えると12度前後・12度が見えてくるところになるでしょう。
酸を残したままで収穫したいというのは、その分、糖度はさがるとお思い下さい。
酸を残したままで、糖度11度の柑橘と
酸が切れてしまった糖度13度の柑橘。
絶対に「酸を残したままで、糖度11度の柑橘」のほうが美味しいと感じるのです。
今期のたんかんは初物を一度だけ50キロほどを発送しただけで、まだまったくお送りできていません。当初の予定では2月5日〜10日にかけて発送を行う予定でしたが、山場のものだけをお届けしたいので、もうすこし、お待ちください。
いまのところ、2月12日〜15日にかけて発送を行えるかと思います。それから、2回目のたんかんの受付ですが、今年はできないかと思います。
1回目の受付で(3日間ほどでしたが)12トンほどのご注文を頂きました。私の見込みでは平地のもので、ある程度カバーできると考えていましたが、いまはこのすべてを山場のものでご用意しなければなりません。
いまのところ、1回目の方々へはご用意できます。しかし、予定している農家さんのうち、お二人の畑で、たとえば、イノシシの被害がきつく出たりすると、微妙なものになります。
このような状況ですから、まずは最初にご注文を頂いた方々へ発送を行わせていただいて、その後、収穫状況をみてから、追加注文が可能かどうか、考えさせてください。
右の写真は、収穫前のたんかんの木です。台風の塩害で、このような状態になっています。もっとひどい状況のものもありますが、あまりに忍びないので掲載はしません。
隔年結果を起こさずに栽培を続けるためには、1本のたんかんの樹木に約80キロのたんかんが実を結ばないといけません。
右の写真のたんかんの木が枯れずに、80キロの果実をつけるようになるまでに3年かかるというのが、なんとなく、お分かりになるでしょうか。
昨年の台風被害で、奄美のたんかん畑には、こういう被害が出たところが無数にあります。それだけではありません。イノシシの被害も、ヒヨドリの被害も、出ています。挙句のはてに、タンカン泥棒団も存在しています。
その上で、収穫時期の長雨です。
今年の奄美完熟たんかんは厳しいとは分かっていましたが、ここまで苦しいとは、正直、思いませんでした。軒並み、本来の味わいとは程遠いものです。
しかし、私はこの道を歩いていきたいのです。
申し訳ございませんが、もうしばらく、お待ちください。