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2005年05月の記事一覧

2005年05月30日

島ばななの畑

島バナナの畑
 晶納さんが試験的に栽培されている、島ばななの畑です。島バナナは樹木ではなくて、多年草ですから、台風などで強風が吹くと簡単に倒れます。

 ※奄美の野山の代表的な植物として、ヒカゲヘゴがありますが、ヒカゲヘゴも樹木ではなくて「草」です。

 晶納さんの畑では、防風対策として、このように島バナナが倒れないように支柱を立てて支えています。もともと、晶納さんのマンゴーハウスの周囲は、かなり強い防風対策をほどこしていますので、30mぐらいの風雨であれば、隣接する、この島ばななの畑も大丈夫ではないでしょうか。

 島ばなな栽培の問題は2つ。
 ひとつは夏場の台風(倒壊対策)。もうひとつは、黒星病などの病害虫対策です。いまは、糸状菌によって発生する黒星病などへの対策は、耕種的な防除で対処するしかありません。

 ※現在、島ばななは登録農薬の問題で、科学的防除ができません(使用できる農薬がありません)

 「いまできる範囲で」となると、写真のように、清耕栽培(雑草等を極力はやさない)。密植間隔を広めにとる(約4m間隔程度)。島ばななの枯れた葉などは園外に持ち出し、焼却する。適切な施肥を心がけるといった対策になります。

 いわゆる栽培管理で対処するしかありません。人間にたとえると、風邪がはやっているから、うがい・手洗いを行う措置で、やらないよりはやったほうが良いのですが、病害虫が蔓延した場合には、防ぐ手立てがありません。

 島ばななの経済栽培の歴史は浅く、奄美では栽培ノウハウも確立されているとは言いがたいです(よって、主に沖縄や小笠原諸島の栽培方法等を参考に、各自工夫している次第です。昨年から奄美地域の農政機関なども、島ばななの対策を行うようになってくださいましたが、まだまだこれからです)

 さきほど、枯れた葉などは焼却するとお伝えしましたが、島ばななの葉や幹は、水分をたっぷりと吸収していますので、燃やすもの大変です。農薬法の改正について「農家さんの自己責任」が強調されていますが、果たして、それで、この国の農業は進展するものでしょうか。

 栽培にあたる農家さんに、薬剤の専門的な知識を求めるのは、酷だと思います。そのために、農政機関等が存在するのではないでしょうか。

 ※使用法うんぬんとか、この病気には、この薬が良いとかいう知識は、農家サイドに求められるものです。しかし、マイナー作物ゆえに、登録農薬の壁があって、適切な対処ができない現実を考えれば、農政サイドで、救済する方法があるように思うのです。

 経済栽培を営まないのであれば、この島ばななも病害虫を真剣に考える必要はありません。が、数百本単位で栽培するとなると、不測の事態にも備えないと、栽培に取り組めるものではありません。

 晶納さんも、もっと島ばななの栽培本数を増やしたいのですが、今の状況では、試験的に栽培するのが正解です。

 その他にも、島バナナの天敵である害虫もいます。


 島ばななが希少であるのは、栽培できる環境(奄美大島なら太平洋側)が限られ、台風や病害虫の被害もあって、経済栽培をしにくいためですが(希少ゆえにお値段も張りますが)この美味しさは、一度は試して頂きたいです。

 ※今年の島ばななは、8月下旬〜10月中旬頃になります。

2005年05月28日

奄美完熟マンゴーの状況について

奄美完熟マンゴー(アップルマンゴー)

 特に、2月〜3月の低温(雪の降らない奄美地域で降雪がありました)のために、今年の南西諸島の完熟マンゴーもまた、苦しい年になりそうです。(南西諸島のマンゴーもご参考ください)

 先日から晶納さんの畑で、マンゴーの紐吊りが始まりました。昨年は紐を3万本用意しましたが、今年は着果が少なく、2万本ほどの紐吊りになりそうです。

 ※奄美マンゴーは、主に2月〜3月にかけて、ミツバチなどを利用して受粉させます。この時期の気温が低いと、寒さでミチバチの行動が鈍りますので、結果として、着果できなくなるのです。

 
奄美マンゴーの紐吊り

 この写真のように紐で吊り(いわゆる整枝です)1個1個の果実の日当たりを良くします。日当たりによって、マンゴーの色むらが出ますが(一般的に、マンゴーは色むらがあると、1個の果実のうちで「味が」相当に異なります)それを防ぐための作業です。

 この後で、日差しが強くなってきたら、日焼け防止のために、新聞紙などを利用して、マンゴーの帽子を作ります。「袋がけ」を行う方もいますが、どうも、奄美では袋がけは味がのりにくいようで、マンゴーの上部のみ、日焼け対策をしたほうが、美味しいものができるようです。

 晶納さんの奄美完熟マンゴーで、いまのところ、大きさは、子供の握りこぶしぐらいです。6月は肥大に努め、7月からはできるだけ潅水を控えて、品質アップを図ります。

 晶納さんの畑では、昨年より着果数は少ないものの、秋にパッションフルーツ農家の谷口さんなどの応援もあって、スリップス類をはじめとした病害虫対策は徹底していますので、最終的に「商品となる」マンゴーの収量は去年並みか、去年をやや上回るかもしれません。

 谷口さんたちと秋に大胆な剪定を行ったマンゴー畑(今年は収穫はしません)があることを考えると、来年からは随分と収量があがることでしょう。 

 7月下旬〜8月中旬頃にかけて、この奄美完熟マンゴーをお分けしますので、お楽しみに(^○^)


 キーツマンゴー
 ちなみに、晶納さんの畑には10本ほど、キーツマンゴーが植えられています。キーツマンゴーは収穫の時期が遅く、1個あたりの大きさ(アップルマンゴーよりずっと大きく1キロ近いものもあります)も安定しないのですが、美味しいですよ。

 (私はアップルマンゴーの「きゅ〜ん」と音が出るように追熟していく際の香りのほうが好きです)

2005年05月28日

奄美すももの受付について

 今年の奄美すももは、この週末から受付を行う予定でしたが、もう数日、お待ちください。奄美すももの着色が遅れていますので、もうすこし、様子をみたいのです。

 今年2〜3月にかけての低温で、樹木の活性(目覚め)が遅れたためか、まだほとんど着色が進んでいません(つまり、収穫ができないという事です)

 いつもの年なら、受付を行っても(見込みの収穫量が計算できますので)問題ない時期に入っていますが、今年は史上最悪の不作に見舞われる恐れがありますので、慎重にさせてくださいね。

 ※不作なのは間違いなく、どこまで収量が減るかを見極めたいのです。いまのところ、例年の1/10ほどではないかと予想しています。


 遅くとも6月3日頃には受付を行います。
 今後の天候によりますが、奄美すももの収穫のピークは6月10日〜15日頃になるでしょう。

 年に一度の奄美すももの季節。
 今年はいつになく「短いシーズン」になりますが、頑張りますので、お楽しみくださいね。

2005年05月10日

今年の奄美すももについて

 昨日、いろいろと大和村の農業関係の方とお話をしたのですが、今年の奄美すももは、史上最悪の大不作になる可能性が出てきました。

 現在、大和村では毎年200トンほどの共販量を維持していますが、現時点での今年の予想は30〜50トンといったところです。5月下旬に最後の確認が行われますが、96年の大不作時を下回る(20トンほど)可能性が出てきました。

 さまざまな畑(いろいろな作物)を訪問していますが、多くの方が、昨年12月の台風の「塩害」が厳しかったとおっしゃいます。


 現時点では、インターネットでみなさまにお分けできるだけの質の奄美すももをどれだけご用意できるか。悩ましいです。まったくお分けできない事もありうるという点だけ、ご承知くださいね。

2005年05月07日

谷口さんのパッションフルーツの畑で

奄美パッションフルーツの実
昨年の相次ぐ台風で被害を受けた谷口さんの畑ですが、無事に回復しています。

 先日、やっちやばのテラスで咲いたパッションフルーツの花をお知らせしましたが、今日は、谷口さんの畑をご紹介しますね。もう、こんなに実がついていますよ(^○^)

 谷口さんの畑は「潤沢な水」を確保できる環境です。奄美がパッションフルーツ栽培に適した地域といわれるのは、雪が降らない環境(年間平均気温が22度ほど)で、夏場は日照が豊富(台風以外にまとまった雨は降りません)である。これらに加えて、年間降水量の多さ(約3000mm)ということに尽きるでしょう。

 奄美は雨が多い地域です。しかし、夏場は台風以外にまとまった雨は期待できず旱魃状態になりがちです。(ですから、台風は南西諸島にとって恵みの雨をもたらす存在でもあります)

 以前もお知らせしましたが、谷口さんの畑は潤沢な水を確保できる環境です。梅雨時期と台風時期に予想しない被害をうけなければ、まず間違いないでしょう。年々栽培技術を向上させている谷口さんですから、よほどのことがない限り、今年も高い確率で素晴らしいパッションフルーツを育てるでしょう。

 楽しみです(^○^)

 時期尚早ですが、この写真のパッションフルーツであれば、今年の奄美が空梅雨であれば、6月第2週ぐらいから。例年並みの梅雨であれば、7月第1週ぐらいから。次々と収穫できるでしょう。今年は最高に暑い年になりそうですから、収穫は早まる傾向でしょう(これは私の印象ですが、谷口さんも内心そう思っているんじゃないかな)

 今年も「熱い」夏になりそうですね(^○^)

 奄美パッションフルーツ