まだ畑の名前を決めていませんが「@やっちやば農園」とでもしましょうか(^○^)
やっちやば農園の入り口には、高さ7mほどのヒカゲヘゴがあります。ヒカゲヘゴは原生林を思わせる、亜熱帯の島・奄美ならではの植物ですよね。
※ヒカゲヘゴはシダの仲間です。樹木ではなく「草」です。島バナナも草ですが、どんどん高くなり、まるで樹木のように見えますよね。
やっちやば農園は、このヒカゲヘゴの下を通り抜けて、しばらく坂道を登った左手に、60mと80mの棚があり、そこに合計21本のタンカンを移植しました。坂道を登った右手には、大体3反ほどの山を迂回するような棚があります。
タンカンを移植した2段の棚の上には、200mほどの農道を作り、その農道の先には2反ほどの円形の畑(まだ手つかず)があります。また、この200mの道路の上にも、2反ほどの畑があります。
道路を隔てて(風が強い場所になりますので、当分は防風林作りだけですが)天地がえしをした畑が、2反・2反・1反ほどあります。
以上をあわせると、約1町歩ほど(1ヘクタールほど)タンカンを植えることができるでしょう。本数にして200本ほどは植え付けできる計算です。
不思議な経験をしましたので、書いておきますね。2日の移植作業中に(私とFさんが移植中で、T兄さんが、このように選定中の出来事です)ちょうど、このタンカンの木の向こうの竹林から、奇妙な音が何度も聞こえました。
どんな音かと言うと、巨大な何かが地面を踏みつけるような音です。「グワシャ」「グァシャ」という音で、最初私は、イノシシが地面を踏みつけているのかなと思いましたが(写真では見えませんがイノシシを防ぐ鉄柵があるところです)それにしては巨大すぎる音でした。
重機のエンジン音より、あきらかに大きな音で、そもそも、人が話をしていたり、重機が動いているところに、臆病なイノシシが寄り付くわけもありません。
私たちを威嚇するかのような、その巨大な足音は(時間にして5分ほど)断続的に、聞こえてきました。音がするたびに、みな、その場所を見るのですが、FさんもT兄さんも私も、しらんぷりをして作業を続けました。
かなり音がやかましくなったので(私は近くの飛び移れる木のそばに少しずつ逃げました)T兄さんが「鳥の鳴く声」のような奇声を発すると、しばらくして、その音はしなくなりました。
その後、「ケンムンでぃや」と、T兄さんは真顔で教えてくれました。
念のため、翌日、その物音がした竹林を重機で開いたのですが、写真のように竹が密生していますので、獣の類が通れるものではないのです。
不思議な経験でした。
あの音の正体は、通常考えると、イノシシなんですが、その場にいた3人は、みんな「ケンムン」だと思っています。
※ケンムンについて
南西諸島に共通して伝わる、本州の河童のような姿の妖怪。奄美ならケンムン。沖縄ならキジムナ(キジムン)。奄美のケンムンはいろいろなバリエーションがあって、良い行いも、悪い行いもする(基本的には、人なつっこくて、いたずら好き)
ケンムンの友達になると、裕福になれたりもする一方で、とんでもない災いを起こされる事もある。1年のうち、半分は山。半分は海で暮らす。時に人の運命(死ぬ日時)を決めることもある。
もっとも多い言い伝えでは、ケンムンは相撲が好きで、人を見ると相撲を挑んでくる。勝っても負けても、次々とケンムンの仲間が現れて、ずっと相撲をとる羽目になる。また、東北の座敷わらしのように、ケンムンが寄り付く家(場所)は栄えるらしい。
ケンムンは、一度受けた仕打ちは忘れずに、必ず仇を討つ。キジムンは人に化けることができるようだが、ケンムンは姿を変えることはないらしい。
私のイメージでは神様と妖怪の中間ぐらいで、天狗に近い存在。ちなみに「モウロク」していた私の祖父は、時折、ケンムン軍団と戦うために、杖を手元に置いて「子や孫を守るために、この杖で戦う」と言っていた。祖父と過ごした最後のお正月に、ケンムン軍団の大将が済む山の沢の場所を、私に教えてくれたが、今は内緒にしておきます。