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2004年12月の記事一覧

2004年12月31日

この一年ありがとうございました

 早いもので大晦日となりました。

 私・何度もみなさんへ今年は「天災の年」とお伝えしてきましたが、この一年を通じて、多くの痛みがありましたが、そのために、多くの「気がつく」こともありました。

 このブログが本領を発揮するのは、もう少し先になります。おそらく今年の6月ごろになるでしょう。このブログは、今年の台風被害を経験した「奄美の果物」を、もっとみなさんにお知らせしたくて作りました。

 もっとみなさんに奄美の農業を知ってもらいたい。

 と置き換えても良いです。

 人の力では、どうにもならない試練が、今年は日本のいたるところで、世界のいたるところで、休むまもなく起きました。これらの痛みから、私たちが学んだ事。

 それは「真摯さ」であろうと思います。

 天災は辛い出来事ですが、それより辛いのは、今を生きる人々の心が萎えてしまうことです。私たちは過去を変えることはできません。が、今を生きることで、未来を形作れます。

 今年は、私・何度も心を奮い立たせてきました。
 とにかく、ベストを尽くそうと。けれども思い通りにはいかないものです。


 気持ちは世界に、体は地域に。
 私たちは、ますます、そのような時代を迎えることになります。このような時代に、建前と本音が分けられるでしょうか。自然相手に、ごまかしが利くでしょうか。

 うまく言えませんが、エゴのない・独りよがりではない、つまり建前と本音が一致する、真摯な姿で望まなければ、メッキははがれてしまうでしょう。


 この一年、本当に有難うございました。

 来年は、今年以上にみなさんにお分けする奄美の果物は少ないでしょう。私は、そのことを隠さずにお知らせしていきます。その上で、気に入った果物があれば、ぜひ、お試しください。力不足であるのは分かっています。しかし、その上で、私はベストを尽くします。

 お正月にかけて、寒さが厳しくなるようです。風邪などひかずに、新春を楽しく過ごしてくださいね。

 良い年をお迎えください。

2004年12月17日

クリスマスプレゼント!

 クリスマスには少し早いのですが、昨日、ハリーポッターのビデオが発売されたので買ってきました。最近、息子の真守はハリーポッターがお気に入りなので、クリスマスプレゼントにしました。

 嫁さんと2人で、真守が寝入ってから「ドビー」からの手紙を書いて、真守の枕元にビデオを置きました。今朝の真守の喜んだこと(^○^)

 昨夜、ドビー(ハリーポッターに出てくる、憎めない妖怪)からの手紙を書いてて思ったのですが、子供向け(小学生ぐらいまで)のビデオの販促なら、そのビデオの主人公等から「手紙」がついてくるなんて、いいかもしれませんね。

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 ○○ちゃんへ

 こんばんは。ドビーだよ。
 いつも応援してくれてありがとう。

 あたらしいビデオが出たから、持ってきたよ。
 みんなで楽しくみてね。

 (似顔絵とサイン)
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なんて、簡単な手紙でも、子供は喜びますよね(^○^)


2004年12月15日

くだらない商品知識〜その空虚な言葉

ときどき、考える事があります。


商品知識とは、いったい何なのか。


物を売るにあたって、商品知識は大切です。しかし、押し付けがましい商品知識の受け売りは、みっともないだけではないでしょうか。

松下幸之助さんは「商品ではなくて、企業理念を語れ」と激励したそうです。ドラッガーもまた「本の中に知識はない」と断言しています。

すなわち、現場にたって、「物の良し悪し」を見極める目さえあれば(そのための商品知識があれば)、あとは、売り手と買い手の信頼関係こそが、最大の強みになると、私は信じています。


果物の商品知識。

これは本の中にはありません。いえ、正確には「情報」として、本の中にありはしますが、そのようなものは、役に立ちません。一人でも多くの農家さんと語り、そのものを見極める。

ここに売り手としての醍醐味があります。私は、岡山は、やっちやばは、ただ商品知識を詰め込んだだけの売り手ではありません。理想論で構いません。しかし、私たちは、奄美の果物を通して、夢を思い描いています。

時には、お分けする果物に不都合があるかもしれません。時には、他産地の果物のほうが喜ばれるかもしれません。しかし、ひとつだけいえることは、私たちは、優れた農家さんが行うように、毎年、安定して、継続して、(できれば、その年でもっとも良い)奄美の果物をお分けしていこうと誓っています。


つまみぐい。

一時的には、それでしのげるでしょう。しかし、長く続くものではありません。そういったものを、私たちは追いかけているのではなくて、時とともに、私も、農家さんも成長し、毎年、安定して、継続してお分けできるような仕組みを、今まさに築いている段階なのです。


時の流れ。時代の要請。
たとえ、それが避けられない運命であったとしても、私は、最後まで抗いたい。人の目には見えない部分でも「神は見ている」のであって、そして、ここに私が(@やっちやばが)存在する意義があると信じています。

今年ほど、無力感にさいなまれた年はありません。心を根こそぎ、もっていかれるような天災が続きました。それでも、私の右手が回復したように、傷ついた樹木は懸命に生きようとあがいています。

この生きる力がある限り、何度でも、私は這い上がるでしょう。これからの1年。私自身、経験したことがないほど、忙しい時期を迎えることになります。

やっちやばが10年。
岡山が43年。
私が33年。

歩いてきた道の中で、これからの1年が、もっとも多忙であり、その真価が問われる1年になるでしょう。くだらない商品知識などではなく、うまいでも、まずいでもなく、奄美に根づいていく年になるでしょう。

遠回りには、なります。変化に対して抵抗する人々も出るでしょう。しかし、停滞に対して抵抗するには、常に成長を続けなければならないのです。険しい道のりですが、歩いていくことで、この道を切り開いていきます。

見守っていてください。

2004年12月12日

メロン栽培に賭けた男たち

木村さん、里見さんの集合ハウス
僕は、この写真を眺めるたびに、なんだか目頭が熱くなる。この写真は、木村さんや里見さんたちのメロン栽培をするハウスだ。

農業の補助事業は「3人以上の農家さんが集まって、同じ作物の栽培を行う」場合に、それぞれ、国や県・市町村からハウス施設の補助金が出る。農家負担は、1/3〜1/4ほど。後は補助でまかなわれる。

年によって要件がかわってくるが、大体、上記のようなものだ。

奄美メロンは喜界島から始まった。夕張メロンのやりはじめの頃とそれほど違わない時期だ。奄美なら(喜界なら)ハウスで栽培できる。夕張ならボイラーが必要になる。そういう気候を活かした栽培をしようというのが始まりだったようだ。

静岡でも言われていることだが、メロン栽培は、バクチとおなじ。膨大な初期投資をして、栽培をするのだが、もともと施設を利用した栽培は、リスクが大きい。いってみれば、人の手で、小さな生態系を「その場の気候を変えて」行うのが施設栽培だ。路地栽培とは根本的に「管理」の重要性が異なる。


限られた環境の中で、作物の育ちやすい環境を作るということは、それだけ限られた環境の中で行うので、病害虫も拡大しやすい。スリップス(アザミウマ)は野菜類だけではなく、マンゴーにとっても油断のならない害虫だし、菌類から起こる土壌障害は、どれだけ土壌消毒をしても、完全に防げるというものではない。

総称していう「メロンつる割れ病」。
昨日までは順調に育っていたメロンが、翌日には、ハウスの中で次々と発症している姿を目の当たりにすると「がんばってください」という励ましの言葉でさえ、言わないほうが良いと感じてしまう。

新規就農とは、安易な気持ちでは言えない。私自身が、実際に現場に立って、ハイリスク・ローリターンである現実を、何度も見ているからだ。

良いものを作れば、高く売れる。

これは売り手としての建前である。

そして、

良いものを、安く提供できれば、途方もなく売れる。

というのが、売り手としての真実である。


しかし、私は「良いものを作れば、高く売れる」という道を選択してきた。「良いものを、安く売りたくない」のである。もともと奄美の果物は、全国の果物の需要をまかなえるほどの生産力は到底ない。もっといえば、ひとつの作物で、私がみなさんにお分けできるのは、がんばっても数戸の、家族労働ではげむ農家さんぐらいしかない。

そして、今年は未曾有の台風に悩まされた。

その価値のわかる方に、価値に見合ったお値段で。

GMとフォードではないけれども、どんなに低価格な品物が幅を利かせても、熱烈なユーザーを持つのであれば、低価格でなくても、一定のシェアは維持できる。大事なことは、そういうニーズがあるということを、作り手も、売り手も、買い手も、認識することだ。この共通の認識が、夢を育み、情熱の原動力になる。


採算を考えれば、数字だけで判断をすれば、農業は手厳しい。経営学を学べば、いやでも、産業構造の変化から、農業を先のないものと考えるのかもしれない。

農業におけるイノベーションとは、農業流通(販売)においてもたらされるもので、栽培技術でのイノベーションは、なかなかに難しいのだろう。農業流通におけるイノベーションは、単に販路だけで決まるものではない。ゆるやかなマネジメントを、自然相手の農作物に適用できる仕組みを備え、何より、プロフェッショナルとして、農家さんを支援できる体制を持たなければ、販売などできはしない。


いまは、奄美の果物が、私に微笑んでくれた時、応えられるように、刀を磨いておきたい。右から左に品物を流すだけの販売で、果たしていいのだろうか。常に自問自答している。


木村さんたちの、仲間が集ったハウスも空きが出ている。
心ならずも、メロン栽培を中断された方もいる。

生産力があって、販売力があって、生産も販売も支援できる組織があって。そういう組織を、民間だけで作らなければならないだろう。そのためにどうするべきか。

理想論。

それで結構。
私は、その理想論を追いかけている、一介の電脳行商人にすぎない。遠回りはするだろう。でも、最後は必ず形にする。今は、そのために、生きている。

2004年12月11日

また台風が発生しました。

台風28号が発生しました。

この台風の進路は、いまのところ、今年、日本各地で大きな被害を出した、台風16号・台風23号と似ています。

この時期の台風は駆け足で通り過ぎる傾向がありますので、もし、日本に接近するようであれば、1日ほどは、台風の動向に気を使ったほうが良いです。

それにしても、先週も台風で、来週も台風なんて、7〜9月の台風シーズン並みです。これで打ち止めにしてほしいものです。

2004年12月06日

講習中にリアルタイムに更新しました。

先週の週末は台風が通過しました。12月の台風って、私も記憶にありません。東京では40mを越す風が吹いたようですね。

これで今年最後の台風も過ぎ去りました。もうこないでしょう。長かった天災の年も、もうすぐ終わりますね。来年は心機一転、頑張ります!


明日は、紬技術センターさんで講演を行います。下見をしてきましたが、素晴らしい施設に驚きました。時間があれば、明日の講演の最中に、このブログに書き込みをしますね(^○^)

※昨日(12月7日)、このブログをリアルタイムで更新しました。


2004年12月03日

いつかは。。。

さきほど、ある方から堂脇みかんのお問い合わせを頂きました。残念ながら、もう、今年の堂脇みかんはありませんので、その旨、お伝えしました。

その際に、奄美完熟たんかんの時期もお尋ねくださったのですが、私は「例年なら2月5〜10日ごろからですが、今年は台風の影響が強いので、その時期にならないと分からない」とお伝えしました。


今年、何度、このような歯切れの悪いお答えをした事でしょう。これが現実なのです。もし、品質を落としてもよい(美味しくなくてもよい)のであれば、まだ、少しはお分けできるのですが、それはしたくないのです。

自分の基準と、外的な要因等を考えて、最低限、これだけは守りたい意地があります。奄美の果物が「ない」事でご迷惑をお掛けするのは、私の中では許容範囲であり、「美味しくない」奄美の果物をお届けするのは、許せないことなのです、私には。

スローフードという言葉は、個人的に、あまり好きではありません。しかし、特に今年の奄美の果物は「スロー・フード」です。そんな中でも「スロー・エクセレント・フード」であろうと思います。

いつの日か、思う存分、お分けできるように。。。

曲げたくないのです。

2004年12月01日

この冬のパッションフルーツ

谷口さんの畑にて
12月に大きな台風が発生しましたね。これは奄美には影響しないと思いますが、本当に嫌な年です。

夏場の台風の被害が大きく、この冬のパッションフルーツ、収穫できる農家さんも、収穫量も、きわめて少ないです。先日から若干お分けし始めましたが、急激に冷え込みが強まった影響もあり、しばらく収穫が遅れます。

う〜ん。
予定通りにはいかないものですが、なんとも、複雑な気持ちです。

写真は、この夏に撮影した、谷口さんの畑です。荒れているように感じるでしょうか?

実は、この草の伸び具合と、放置の仕方に、谷口さんの土作りの工夫が見られます。詳しくはお伝えできませんが、この草を払いのけ、地面を少し掘るだけで、小さな生態系がありますよ(^○^)