島ばななの畑

※奄美の野山の代表的な植物として、ヒカゲヘゴがありますが、ヒカゲヘゴも樹木ではなくて「草」です。
晶納さんの畑では、防風対策として、このように島バナナが倒れないように支柱を立てて支えています。もともと、晶納さんのマンゴーハウスの周囲は、かなり強い防風対策をほどこしていますので、30mぐらいの風雨であれば、隣接する、この島ばななの畑も大丈夫ではないでしょうか。
島ばなな栽培の問題は2つ。
ひとつは夏場の台風(倒壊対策)。もうひとつは、黒星病などの病害虫対策です。いまは、糸状菌によって発生する黒星病などへの対策は、耕種的な防除で対処するしかありません。
※現在、島ばななは登録農薬の問題で、科学的防除ができません(使用できる農薬がありません)
「いまできる範囲で」となると、写真のように、清耕栽培(雑草等を極力はやさない)。密植間隔を広めにとる(約4m間隔程度)。島ばななの枯れた葉などは園外に持ち出し、焼却する。適切な施肥を心がけるといった対策になります。
いわゆる栽培管理で対処するしかありません。人間にたとえると、風邪がはやっているから、うがい・手洗いを行う措置で、やらないよりはやったほうが良いのですが、病害虫が蔓延した場合には、防ぐ手立てがありません。
島ばななの経済栽培の歴史は浅く、奄美では栽培ノウハウも確立されているとは言いがたいです(よって、主に沖縄や小笠原諸島の栽培方法等を参考に、各自工夫している次第です。昨年から奄美地域の農政機関なども、島ばななの対策を行うようになってくださいましたが、まだまだこれからです)
さきほど、枯れた葉などは焼却するとお伝えしましたが、島ばななの葉や幹は、水分をたっぷりと吸収していますので、燃やすもの大変です。農薬法の改正について「農家さんの自己責任」が強調されていますが、果たして、それで、この国の農業は進展するものでしょうか。
栽培にあたる農家さんに、薬剤の専門的な知識を求めるのは、酷だと思います。そのために、農政機関等が存在するのではないでしょうか。
※使用法うんぬんとか、この病気には、この薬が良いとかいう知識は、農家サイドに求められるものです。しかし、マイナー作物ゆえに、登録農薬の壁があって、適切な対処ができない現実を考えれば、農政サイドで、救済する方法があるように思うのです。
経済栽培を営まないのであれば、この島ばななも病害虫を真剣に考える必要はありません。が、数百本単位で栽培するとなると、不測の事態にも備えないと、栽培に取り組めるものではありません。
晶納さんも、もっと島ばななの栽培本数を増やしたいのですが、今の状況では、試験的に栽培するのが正解です。
その他にも、島バナナの天敵である害虫もいます。
島ばななが希少であるのは、栽培できる環境(奄美大島なら太平洋側)が限られ、台風や病害虫の被害もあって、経済栽培をしにくいためですが(希少ゆえにお値段も張りますが)この美味しさは、一度は試して頂きたいです。
※今年の島ばななは、8月下旬〜10月中旬頃になります。





